文房具の歴史
文房具の語源が古代中国の「文房四宝」からきていることからもわかると思いますが、文房具の歴史はかなり昔から始まっています。今回は、文房具の中でも「書く」文房具の歴史を紹介しましょう。
文房具の中で最初に登場したのは、やはり鉛筆です。鉛筆の歴史は、黒鉛の発見された1560年代に遡ります。鉛筆の芯になる存在ですよね。当時の鉛筆は、持つところを紐で巻いただけの簡単なものでしたが、数年後には木にはめ込んで使うものも登場したようです。そして18世紀末になると、黒鉛を改良する研究が進められました。1760年にはドイツのカスパー・ファーバーが黒鉛に硫黄を混ぜて固める方法を考案し、フランスで硫黄の代わりに粘土を混ぜる製法が考案されました。これが、現在の製法の原点です。一方、日本で本格的な鉛筆製造が始まったのは19世紀後半です。眞崎仁六が眞崎鉛筆製造所(後の三菱鉛筆)を設立し、小川春之助が小川春之助商店(後のトンボ鉛筆)を設立しました。そして、鉛筆は学校教育の必需品として普及していきました。
シャープペンシルの国産第一号は、実は大正時代に開発されていました。しかし、強度の問題から戦後まで普及することはありませんでした。その後も改良が進み、1960年代には学生達の間でメジャーな文房具となりました。また、マーキングペンは元々アメリカ製の油性マーカーを改良して作られました。そして、水性マーカーは、日本で開発されたのです。面白い話ですよね。
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